年頭所感

 新年明けましておめでとうございます。2009年が皆様にとって良い年となりますようにお祈り申し上げます。
 ゆく年くる年、万感の思いでそれぞれの年を越されたことと思いますが、特に昨年9月ごろからの急激な経済変動は全く予想のつかないものでした。米国発の金融不安、消費の落ち込み、製造業の減産、リストラ等、あっという間に実体経済に大きな影響が及んで新聞紙上は毎日その関連の記事で溢れかえっています。なかでも雇用情勢の悪化により塗炭の苦しみを味あわされている人たちへの救援策が急務で解散風など吹く間はなさそうです。

 海運界をはじめ水先人会を取り巻く経済環境も大きく変動していくのは目に見えています。日本のバブル崩壊後の失われた10年をやっと乗り越え順風満帆かと思っていたら、今や、不採算船の解撤、係船対策なども検討しているとかその変化はめまぐるしいばかりです。
 昔の大航海時代の帆船は自然の猛威に翻弄された時、大時化の中、帆をたたみ、投荷し、はたまたマストを切り倒し、難破を逃れたとの物語を読んだことがあります。気象衛星や情報伝達手段が発達した現代ではあり得ぬ話ですが、耐え忍ぶのは同じことでしょう。
 かつて小生は北太平洋を横断する船舶に乗船時、最適な航海ルートを選定するため気象情報会社の推薦ルートを採用していました。その社の宣伝文句の『凪の向こうに時化がある。時化の向こうに凪がある。』という言葉を鮮明に記憶しています。自然の法則は確かでした。たまに連続する大時化との遭遇に不運を嘆いたこともありましたが。

 当水先人会の在籍水先人は現在32名、4月には5名の新人が入会予定で総数37名となります。更に3級水先人が2011年4月の入会を目指して水先人養成施設で受講中です。新水先法のもと新制度のレールは敷かれていますが、これから積み込んでいかねばならない課題も残っています。会員の英知をナビに最適なルートを選定していきたいと思います。

 関門海峡の通峡船及び関門港への入出港船の安全な水先業務と運航能率増進に向けて、水先人会所属の会員、社員一同、一層精励し、海難事故ゼロを目指し邁進していきます。関係機関をはじめユーザーの皆様方のご指導、ご支援を賜りますよう本年もよろしくお願い申し上げます。

                              関門水先区水先人会 会長 下野勝郎

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by kshpa | 2009-01-04 10:55  

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